富山県 黒部市 黒部観光ガイド(生地まち歩き)

富山 生地 観光 百選あれこれ

清水(しょうず)が湧き、なつかしさの漂う風景に心ひかれる生地のまち。黒部川をはじめとする自然の恵みもさることながら、そこに住む人々の温もりや、生活そのものがこの町の魅力です。素朴な町並みは訪れる人々をいやし、多くの人がゆったりとまち歩きを楽しんでいます。生地地区は、残したい日本の原風景として、また人々に感動を与える風景として、さまざまな百選に選ばれています。
全国名水百選「黒部川扇状地湧水群」
環境庁(現・環境省)選定 昭和60年(1985)

黒部市から入善町にまたがる黒部川扇状地の扇端部では、いたるところで豊富な地下水が湧き出ています。これらの湧水は人々の暮らしを潤し、また貴重な自然環境も見られます。「名水百選」の選定基準では、住民の生活に溶け込んでいること、地域での保全活動が行われていることが重要なポイントとして挙げられており、優良な水環境を残していることが評価されました。
富山の自然100選「生地の湧水地帯」
朝日新聞富山支局選定 平成2年(1990)

黒部川扇状地の末端部に分布する生地の湧水地帯では、四季を通して13℃前後の清水が湧き出ています。湧水口付近には、清流の指標植物であるヤナギゴケ、カワモズク、オランダガラシなどの水草が群落をつくり、湧水できれいな水にしか生息しないトミヨも巣をつくります。21世紀に残したい、ふるさと富山のかけがえのない自然のひとつとして選ばれました。
水の郷百選「黒部市」
国土庁(現・国土交通省)選定 平成8年(1996)

黒部川はかつて「四十八ヶ瀬」と呼ばれるほどの暴れ川でしたが、人々はダムや堤防を築き、水との調和を図ってきました。現在、黒部川の豊かな水は黒部市の産業を育み、市民の生活を支えています。「名水の里」としてさまざまな親水イベントも行われ、民間団体による保全活動もさかんです。行政と市民が一体となって、水を活かしたまちづくりに取り組んでいることが評価されたものです。
とやまの音風景「生地の共同洗い場」
富山県選定 平成10年(1998)

「とやまの音風景」は、地域のシンボルとして大切にしたい音の聞こえる風景を、富山県内で50件選定したもの。「生地の共同洗い場」は、水と人との深い関わり、また生地特有の地域性を象徴する音風景として、選定されました。共同洗い場は、地域住民の手によっていつもきれいに管理されており、コミュニティの結びつきが感じられる語らいの場となっています。
日本の夕日百選「黒部海岸」

NPO法人日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会選定 平成11年(1999)

富山湾に臨み、遠く能登半島まで一望できる生地浜。海岸には、「富山湾が一番美しく見える街・生地」の碑が建てられています。富山湾に沈む夕陽と、真っ赤に染まる北アルプスの大パノラマは、雄大な自然が見せてくれるかけがえのない風景であり、ここでしか味わえない感動を与えてくれます。

遊歩百選「黒部市生地」

読売新聞社選定 平成14年(2002)

ひなびた雰囲気のただよう生地のまちには、ゆっくりと散策を楽しむことのできる小径が多くあります。「遊歩百選」は、健康・環境・観光の3つをテーマに、全国各地の歩いてみたいエリアを100か所選定したもの。自然や歴史文化に触れながらまちを歩き、こころもからだもリフレッシュできます。

美しい日本の歩きたくなるみち500選
「清水の里生地を巡るみち」
社団法人日本ウオーキング協会選定 平成16年(2004)

親しみやすく、地域の魅力に触れることができるおすすめのウオーキングコースとして選ばれました。生地のいたるところで湧き出す清水(しょうず)は、やっぱり歩いてめぐるのがいちばん。漁村の素朴なたたずまいが残る町並みは、なにげないけれど温かい人情味にあふれています。
未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選「生地中橋」
水産庁選定 平成18年(2006)

黒部漁港の入り口にあり、全国的にも珍しい旋回可動橋。漁船が通るときに橋体が持ち上がって片持ちで回転するさまは、漁師町ならではの風景です。生地の漁港はかつて河口港でしたが、昭和30年代から50年代にかけて掘り込み式港湾に整備されました。昇降式だった中橋も、漁船の大型化に対応するため、昭和57年に現在の旋回可動式(日本初)に架け替えられたものです。
とやまの祭り百選
「えびす祭り」「生地たいまつ祭り」

富山県教育委員会選定 平成19年(2007)

「ゑびす祭り」・・・7月最終土・日曜日。大漁と海難無事故を海の神にお祈りするための行事。満艦飾の船体にゑびすを乗せて海岸を巡回します。合わせて生地浜海上花火大会やしばんば踊り町流しが行われます。
「生地たいまつ祭り」・・・10月26・27日。約550年の伝統を持つ奇祭。2台の屋形船と神輿が新明社から新治神社まで町内を巡行し、クライマックスでは燃えさかる数百本のたいまつの中を勇壮なかけ声とともに通り抜けます。

ふるさと湧水保全モデル地区「生地神区」
富山県選定 平成19年(2007)

富山県は、貴重な水資源を将来にわたって受け継いでいくために、黒部市生地地区を全国初の「ふるさと湧水保全モデル地区」に選定し、調査研究を行いました。地域ぐるみで自噴井戸の節水実験に取り組み、良好な地下水を保全するための対策が継続されています。
にほんの里100選「生地」
朝日新聞社選定 平成21年(2009)

人の営みが育んだすこやかで美しい景観を、未来へ伝える「にほんの里」として選定。生地では、町のいたるところで湧く水が人々の生活を潤し、なつかしい漁師町のたたずまいを残しています。富山湾の新鮮な海の幸や、名水を活かした加工品など、生地ならではの食文化も、自然の恵みと調和した暮らし方を象徴するものです。

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